妖館のすみっこ

変人とモン娘どもが、ゆる~く適当に書き散らしている所

少女は如何にして――

MEMO:

アリアシリーズ 3作目
正式タイトル:「- Girl meetskiss Small girl -」




年の暮れ――良い年明けを迎えようと、人々がもっとも慌しく動き回る時期。
そんな喧騒なぞまったく気にもせず、いつもの調子で街を歩いている少女が一人。

「ありがとうございました~、良いお年を。」
いつもの下着屋を出た彼女――アリア――は、普段ならそのまま屋敷に戻るのだが、
その日は、気が向いたとでもいうのだろうか、少し寄り道をしていた。
目的の場所は、名が"アルト"だった時に住んでいた自宅の辺り。
別にそこで何をする訳でもない、ただ、その周辺を見たくなっただけであった。

「?」
自宅のある裏通りに通じる道に、普段は無い小さめな天幕が1つあるのを発見した。
近づいてみると、どうやら人形売りの露店のようだった。

(…あれ?この人、メイド長に良く似ている…)
その店の店番は、アリアが良く知っている人物――メイド長――に瓜二つの女性であった。
(けど、どこが違うのか分からないけど、まったくの別人だな。)

「いらっしゃいませ、何かお探しですか? お嬢さん。」
「え、ええ。妹に何かプレゼントをしようと思って…」

アリアのこの言葉に嘘は無かった。事実、彼女には妹が一人いて、
年の暮れには、いつも何かをプレゼントするのが習慣になっていたからだ。

「まぁ、そうですか。その人の好みもありますから、ゆっくりお選びになってください。」
そう言われて、しばらく人形を見比べた後、
「えーと、これとこれを。」
と、人形を2体、手に取って一旦、店主に渡した。

店主が受け取った人形を包んでいる最中、
もう一度、人形を眺めていると、隅の方に、最初は見落としていた小さな瓶が1つあるのを発見した。
その瓶を手に取って見ると、それは、厳重にふたがされているジャムの瓶で、中にはジャムの代わりに
メイド服を着た女の子が、瓶のふちを背に座りこんで眠っているように見えた。

(あれ?気のせいかな。髪の色(※アリアは、栗毛、女の子は金髪)は違うけど、僕に良く似ている。)
「あの…ぉ、この瓶も売り物なんですか?」
ちょうど人形を包み終えた店主が、その瓶を一瞥すると、
「ああ、それね。売り物じゃないんだけど、今日でここを離れるから、お嬢さんにあげるわ。」
「えっ、いいんですか?」
「いいのよ。たしか、その瓶に入っているのは、変わり者の魔族が作った人形だけど、
私が持っていても用はないからね。」
「……(貰っちゃって、いいのかなぁ?)あ、お代はらわなくちゃ。」
「あ、そうだっけね。……です。」

「まいどあり~。」
あの後、少々問答があったが、アリアは、結局押し切られる形で貰った瓶を片手に、足早に目的の場所へと向かって行った。
それゆえに、彼女は知らなかった。

「ふふ、変わり者の魔族か………それが私の事だと知ったら、どういう顔をするかしら。
さて、目的を果たしたから、あの子以外は入れないようにしておいた結界を解いて、
この世界の私に会わないうちに退散しますか。」
と呟いた後、天幕が店主ごと、かき消すように消えた事を……。



屋敷に戻ったアリアは、彼女たちが共同で使用している部屋に誰もいない事を確認すると、
小瓶を窓際に置いて眺めていたが、少しだけ違和感を感じていた。
「うーん、やっぱり蓋は外すか。その方がなんとなく見た目に落ち着くし。」

キュッキュッ…ポン!
コトン。

「これで、よし。……さて、渡す方を隠さないと。」
そう言いながら、瓶が置いてある窓を背にして隠匿作業をしていると、

……ガタガタ…ガタガタ…

背後から、何かがゆすれる音がした。

「何の音?」
そう思いながら後ろを見てみると、小瓶の中の女の子が起き上がって、立ち姿勢で瓶を中からゆすっていた音だった。

「!?」
慌てて、瓶を手に取り、横に倒して瓶の中身を片方の手の上に乗せる。
手の平の上の女の子は、立ち上がるとお辞儀をして、開口一番、
「蓋を開けてくれてありがとうございます。私の名前はアリサと申します。」
「あ、こちらこそ。」
「唐突過ぎますが、私と契約してください!」
「は?」
「私、使い魔のようなものなので、主従契約をしてくれないと…」
「ちょ、ちょっと待って!いきなりそんな事、言われても…」
(手を顔の前で組んで、うるうるした瞳でアリアを見ながら)「ダメなんですか……」
「いや、そうじゃなくて…、ちょっと場所変えよう。」

正直な所、アリアは突然の事に戸惑ってもいたが、状況が変化しないかもしれないが、
メイド長には言って置いた方がいいだろう――という計算が働いたから、場所を変えるような事を言ったのだ。

……後々に"一人増えた"のがばれると怖いから――というのもあるけど。



……かくかく、しかじか……

「……という訳なんです、メイド長。」
「で、まだ契約していないわけね。」
「はい。」

「ふむ…アリサ――でしたね、お嬢さん。」
「はい。」
「その契約だけど…やっぱり、古来からの方法――血を分けてもらう――なのかしら?」
その言葉に、アリアはちょっとだけ引いた。
「いいえ、創造者がそれじゃ面白くないって考えたらしくて…」
(アリア:ほっ。)
ディープキスにしたみたいなんです。」
「「はぁ?」」
(アリア:ディープキス…ディープキス…ディープキス…(ぐるぐる))
(セレナ:……なんで、そんなのにしたのかしら。でも…私と似たものだから、何か分かるような気が…)
「…あの…だめなんですか。」
「あ、あぁ、契約の話ね。私は別に構わないわよ。」
「メイド長~、止めてくださいよ~。」

(セレナ:当然の反応ね。でも、ダメだよ。もう決定事項だからね~、アリアちゃん。)
「説得するから、アリサちゃん、ちょっとだけ、回れ右していて。」
「はい?」(といいつつも、回れ右するあたりがいい子です。)

―― 説得中? ――

「終わったわよ。」
「あ、はい。……あれ?何か、不抜けた感じなんですけど?」
「どうせ、言っても無駄だから、魔眼でチャーム(=魅了)かけちゃいました。てへっ☆」(作者:キャラ違う(汗))
「……」
「はいはい。アリアちゃん、さっさとキスしてちょうだい。」
「わ、わっ」


一番、肝なシーンですが、ここで作者からのお詫びです。

正直、めっさはずくて書けませんでした。
ので、勝手に脳内補完してください。

…以上、「R指定以上の表現は、赤面してしまい書けない」作者からでした(死。)


「無事に契約が終わりました。あ…の…」
「あ、そうだっけね、私は、セレナ。ここのメイド長です。」
「ありがとうございました、セレナメイド長。」
「メイド長でいいわよ。じゃ、チャームを解いて…」



1時間後、自室の隅に引きこもり、指でのの字を書きながら、
「女の子とディープキス…女の子とディープキス……」とうわごとを言っているアリアの行動は、
アリサを通してセレナに筒抜けだったという。

「そんなにショックなの事かなぁ?私はしょっちゅうやっているけど。」
……そりゃあ、あんたがサキュバスだからでしょ。



……………
…………
………
……


「…という、話を思いついたんだけど、どう?」
「どうって言われてもなぁ…」
「あんたが振ってくれたネタよりは、マシだと思うけど?」


………トテトテ………トテトテ………トテトテ……

「すいません~、通りますよ。」
「「あ、はい。どきますよ……」って、えっ?!」
「アリサ~、それ終わったら、休憩しましょ。」
「はい、分かりました。マス…じゃなかった、アリア先輩。」


「………計ったな、お前!」
「ふっ、君のネタが使えないのがいけないのだよ…」



ざれごと。

…の前に、解説というか蛇足お。

アリサたんは、製法不明のホムンクルス(=魔道人形)の"使い魔のようなモノ"であって、
どこその「次元通路確保♪……『召還』♪」なんぞをかます妖精さんの犠牲者(?)ではありません。

寿命の方は、主人が天寿を全うする頃まで(←この辺が、"使い魔"で括られる理由)。
通常の使い魔とは決定的に違うのは、魔力が無い人でも契約可能な事です。
(……もっとも、製作者の計画的犯行で、「アリアたん以外は不可!」になってますが(汗))

身長ですが、一生ミニサイズ(14.5cm)のままです。
ちなみに、アリアは145.0cmでふ。

製作者&人形屋店主ですが………こっちは、はぐれにパス!
「ほいほい~。あの人?
 メイド長と瓜二つの他人こと、表ページのセレナだけど……これ以上は、まだ言えません。
 だって、(あっちのセレナの)非公開設定を使っているからね~。」

蛇足終了。



どうも。新年早々、(限りなく駄作な)話にお付き合いありがとうございます。
最近、別人格化が進行している作者です(謎)。
…どうせ逝き付く先は、「背中合わせの他人」になるのがオチですが(もっと謎)。


話の方は、誰かさん(笑)が出したネタを廃棄して、新規に書いた訳なんですが………
某瓶入り妖精とはまったく関係ありません。


ちなみに、振ってくれたネタは、
『ち〇Kの(サンプル)ゑを見てたら、「瓶詰メイド」っていうデムパを受信したんで、これで書いてくんない?
 あ、話の方は、裕子さん(←「懸賞~」のお姉さん)に瓶を買ってもらって、2人の生活を一週間の日記調で。
 それと、オチは人間化して(以下削除)』と、あっさり頼みやがりましたから(怒)。

その後、某瓶入り妖精の設定を見て、凹んでましたけど(w。



2003/12/29 (強制)UP 鈴奈


・2017年 補足
 ・一部表現 変更
 ・どこぞのQBみたいなネタがあるけど、無関係(そもそも、マミらない)
 ・ディープのところは、最初「フレンチ~」の予定だったが、どっちにしても変わらないオチ
 ・そして、今だにあれ以上は書けない低レベル
 ・アリサの主な稼働エネルギーをマスターからのMP供給式にしたため、アリアのTS原因も変更
  ※元は、マスターの寿命(1日分)で(1年)稼働

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  1. 2003/12/29(月) 12:00|
  2. 自作 ― 妖館
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最終更新 10/07/13

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